十五夜行事レポート@真栄里大綱引き
はいたい!まちセン@かわさきやいびーん
旧暦八月十六日の9月16日、真栄里大綱引きが行われました
真栄里大綱引きは2009年糸満市民俗文化財(無形)に指定された、糸満市でも有名な大綱引きです。
本日はアガリ側からのレポートです
大綱引きの会場、メーミチ広場には中央線が引かれており、そこから東村(アガイマールー)と西村(イリーマールー)に分かれます。
当日朝8時から拝みが行われ、9時からは各ムートゥヤー(アガリは仲門、イリは大栄)で着付けや化粧を行います。
支度中から(私もですが)見物客やカメラマンも多く、撮影禁止の張り紙も
シャッターを切られる中、真栄里の皆さんは淡々と支度をしておりました。
旧暦8月から棒術など夜遅くまで練習を重ねてきた真栄里の皆さん。
ムートゥヤーの庭では子どもたちが棒術の最終チェックを行っておりました
時間が迫り、ムートゥヤー横、道を挟んだところにはカッチンヤマ(勝連山)という石碑があり、その前で「今から行ってきます!」と士気を高める演舞が行われます
11時半、いざ出陣
メーミチ広場に主役たちが到着。
あいさつ、綱の長さ(30間=90m)を確認し、まずは道ジュネー(ジュネー=スネー、行列を意味します)
会場にはドラやチヂンが鳴り響き、棒旗、獅子と猿、ミルクゆがふぅ、三線、チーク隊と続き、イリには女装のチーク?もいました。
そして旗頭や棒ガーエーで、さらに景気づけ
ついに大綱引きが始まりました
男女問わず、両者マールー全員で力を合わせ綱を引く!!
今年はイリの勝利でした。
明治までは糸満大綱引きと同じ十五夜に行われていましたが、白熱するあまり、喧嘩が絶えずけが人も出ていたため、翌日の16日昼間に行われるようになったそうです。
その名残を感じるのが、ぶつかり合い「ガーエー」
上半身裸の男性たちが勢いよくぶつかり合います。
この勢いに少したじろいでしまいました
真栄里大綱引き前半を取材させていただきましたが、噂に聞いていた通りの迫力と感動に、ファンが増えるのも納得いたしました
それも夜遅くまで練習をし、先輩が後輩にしっかりとした伝承がなされているからこそ!
大綱引きのすべてのプログラムが終わった後も、翌日には後遊びとして反省会も行われます。
へらへらしていなかったか?しっかり演舞はできていたか?先輩からのご指導を受け、また来年に引き継いでいきます。
イベント当日の華やかさの裏にある、地域の伝統を残すための努力に、改めて感銘を受けた一日でした
追記
糸満市 真栄里大綱引き獅子舞ガーエー 20160916
糸満市 真栄里大綱引き旗頭ガーエー 20160916
糸満市 真栄里大綱引き棒術ガーエー 20160916
糸満市 真栄里大綱引き退場 20160916
糸満市 真栄里大綱引き(夕方の部) 20160916
糸満市 真栄里大綱引き 棒術(夕方の部) 20160916
まちセン*糸満市市民活動支援センター@かわさき
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